本当に読むべき「ビジネス書マンダラ」でキャリアアップ!!!『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』


 

誰が言った言葉なのか、こんな話がありますね。

 

読書をしたからといって、必ずしも成功者になれるわけではない。

しかし、成功者は必ずといっていいほど読書家である。

 

 
ビジネスで成功されている経営者の方、

またはビジネスパーソンが自身のキャリアを振り返られた本を読むと、

必ずと言っていいほど多読家であることケースが多いですね。

 
1000~2000円前後のお金を払う(投資する)ことで本を購入し、

本の著者と「対話」しながら、著者が時間と工数をかけて学んだノウハウを教わることができる、

これが読書の効能である、そう語っておられる経営者の方が多い印象があります。

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著者について

本書、『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』の著者である山口 周氏は、

電通からBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)に転職し、

コンサルタントとして活躍後、現在はヘイグループのディレクターとして勤めていらっしゃいます。

Twitter:https://twitter.com/shu_yamaguchi

 
山口氏は、電通からBCGに転職された際、

マーケティングの領域から経営戦略の領域へのキャリア的なストレッチが必要であったため、

能力のギャップを埋めるために1000冊以上の本を読破されたのだとか。

そこから得られたノウハウが詰め込まれた本が、本書『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』です。

 
正直、書名に「外資系コンサルが~」が含まれるとゲンナリして敬遠しまう派なのですが、

現在KindleでオールKADOKAWAフェア 2016春(5/12まで)をやっており半額だったので、

思わずポチしてしまいました。

それに、他人がどのような本を読まれているのか、非常に興味があるのです。

 

読書を仕事につなげる技術とは

 
本書も一種のビジネス書だと思うのですが、

著者は、「新刊のビジネス書など読む必要はない」と喝破します。

代わりに、著者が1000冊以上の読書をしてきた中から厳選した

71冊を曼荼羅のように体系立てて整理した「ビジネス書マンダラ」の

本を集中的に読むことを推奨しています。

 
その読書の仕方は、「情報のイケスをつくる」と表現されています。

具体的には3回の読書が必要になります。

1回目、本をざっと読み、気になった箇所にアンダーラインを引く

2回目、アンダーラインを引いた場所(つまり心に刺さった箇所)から、5箇所(多くても9箇所)を選ぶ

3回目、2回目で選んだ箇所から、ビジネスや実生活への「示唆」を抽出し、書き出す

というものです。

 
読書術としては、インプットだけでなくアウトプットも心がけるという、

よく見るスタンダードなものですね。

昔々読んだ勝間勝代さんの本では、

示唆出し部分のことを「フレームワーク化する」と表現されていましたね。

 
示唆を抽出して書き出す先としては、著者はEvernoteを推奨されています。

書き出した内容が増えてくると、情報が溢れてしまい、

どこに大事な情報があったか探しづらくなってしまいますよね。

著者は、エバーノートのタグとして40個ほどのテーマを設定し、

分類されているそうです。

このタグ付けされた情報のかたまりを何度も再読することで、

意外な「セレンディピティ」が生まれ、

ビジネスのアイデアや、新たな学びが生まれるのでしょうね。

 

ビジネス書マンダラについて

 
前述のビジネス書マンダラは、

・経営戦略
・マーケティング
・財務・会計
・組織
・リーダーシップ
・意思決定
・ゼネラルマネジメント
・その他(経済学/心理学/社会科学)

8つのカテゴリに分かれており、

さらに、「中心」「基本」「応用」の3層から成り立ち、71冊の本がプロットされています。

 
著者は、この「中心」にプロットされた以下の6冊の本を先ずは読み、

自分の今後のキャリアについて、人生計画を立案することを奨めています。

MBA経営戦略

グロービスMBAマーケティング

ざっくり分かるファイナンス~経営センスを磨くための財務~

人事屋が書いた経理の本

新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

意思決定のための「分析の技術」

 
どうでしょう?

みなさんも読まれたことのある本が含まれますか?

 
わたしは、確かに良書揃いとは思いましたが、経営書に偏りすぎていると思います。

人生戦略を考える上では、例えばカーネギーの『道は開ける』であったり、

スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣

なども併せて読んだ上で、じっくりと考えるべきと思いました。

 

まとめ

 
ビジネス書マンダラに含まれる71冊の残りの本は実際に本書を手に取って見て頂くとして、

このマンダラは、自分自身のオリジナルのものを作るべきだと思いましたね。

 
本は、ビジネス書だけではありません。

私はIT系の技術者ですので技術書の良書もマンダラに加えたいですし、

ドストエフスキーの小説や、哲学書も加え、いつかマンダラを形成してみたいと思っています。

その日に向けて、日々コツコツと読書およびアウトプットに努めたいと思います。

 

外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術
KADOKAWA / 中経出版 (2015-10-20)
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