Monthly Archives: March 2016

今、あなたは正しいことに力を注いでいますか?『エッセンシャル思考』を読み返す

  先日Kindle日替わりセールで安くなっていたからか、 『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』がKindleの売れ筋ランキングの 上位に上がってきています。 エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする posted with amazlet at 16.03.07 かんき出版 (2014-12-12)売り上げランキング: 4 Amazon.co.jpで詳細を見る     昨年の今頃Kindleで読んだのですが、 よい機会なので読み返してみました。 こうやって、手元のiPhoneでKindleを起動すれば、昔読んだ本にすぐにアクセスできるところが、 電子書籍のとても素晴らしいところだと思います。     エッセンシャル思考とは   著者によれば、エッセンシャル思考の本質は、 以下の3つのポイントに集約されます。 「やらなくては」ではなく「やると決める」。 「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」。 「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」。   本書は、自身が本当にやるべきことを見極め、そしてその実行に集中するための、 システマティックな方法論が述べられた本です。   さて、この「選択」と「集中」のエッセンス、 本書特有のものではなく、例えばドラッカーも『プロフェッショナルの条件』の中で述べていますね。 今日では、選択の自由がある。したがって、自らの属する場所がどこであるかを知るために、自らの強みを知ることが不可欠となっている。強みを知る方法は一つしかない。フィードバック分析である。何かをすることに決めたならば、何を期待するかをただちに書きとめておく。九か月後、一年後に、その期待と実際の結果を照合する。   また、ランチェスターの法則をビジネスに応用した、 『世界一やさしいイラスト図解版! ランチェスターNo.1理論』とも、類似点があると考えます。 ランチェスターNo.1理論のポイントは、 1、差別化 2、一点集中 3、No.1(ダントツ一位) の3点に集約され、自分が一位になれそうな領域に絞り、そこでダントツ一位になることに一点集中することで、 競合との差別化を図る、という考え方です。   エッセンシャル思考の本質も、上記の類書と同様のものであると理解しました。   さて、あなたは自分の強みを言えますか?   え?私?実は私も、自分の強みを日々模索しているところです。   わたしの場合、「自分がやるべきこと」と思うことを、手帳に書いて毎朝読み返すようにしています。 手帳の内容は、時々微調整されますが、基本的には毎朝手帳をチェックすることで、 自分が本当にやりたいこと、やるべきことに集中できているかをチェックしています。 それが正しいのかどうか、まだ答えは出ていませんが・・   ただし、「自分の強み」「自分が集中すべきこと」を紙に書きだしてみるというのは、 非常に学ぶところが多いです。 自分の強みがパッと頭に思い浮かばなかった方は、ぜひ一度試してみて下さい!     プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編)) posted with amazlet at 16.03.07 P・F. ドラッカー ダイヤモンド社 売り上げランキング: 1,089 Amazon.co.jpで詳細を見る     世界一やさしいイラスト図解版! ランチェスターNo.1理論 posted with amazlet at 16.03.07 坂上 仁志 ダイヤモンド社 売り上げランキング: 4,754 Amazon.co.jpで詳細を見る    

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個人でm4.largeインスタンスあげっぱなしにすると結構痛い件

  AWSから先月のBilling Statement届いてあせった。   Management ConsoleみたらSQL Server検証用のm4.large起動しっぱなしやないか~い!!! $0.975 /1 時間が積み重なって2万・・2万か・・   Billing Alertはね、設定してたんですよ(ウッウッ でもね、閾値が最近の発生課金実績ぎりぎりのとこにあったんで、 毎月アラートがきちゃってたんですよ(←アホ)   今の閾値の倍の金額で、泣きながらもう1つBilling Alert追加しますた・・   AWSエキスパート養成読本[Amazon Web Servicesに最適化されたアーキテクチャを手に入れる! ] (Software Design plus) posted with amazlet at 16.03.05 吉田 真吾 今井 智明 大瀧 隆太 松井 基勝 冨永 善視 藤原 吉規 大栗 宗 技術評論社 売り上げランキング: 497 Amazon.co.jpで詳細を見る  

『AWSエキスパート養成読本』を読んでインフラとアプリの境目について考えた

  gihyo.jpでようやく電子版が出たので、『AWSエキスパート養成読本[Amazon Web Servicesに最適化されたアーキテクチャを手に入れる! ]』を読みました。   旧ADSJのパートナー担当の方々とお打ち合わせをしていて、 「ニューノーマル」という用語を耳にし始めたのが2014年。 そして2015年のAWS Summit 2015における長崎社長の基調講演で、 「クラウドはニューノーマルである」と大々的に発表されたのは記憶に新しいところであります。   ニューノーマルアーキテクチャとして紹介されていた特集記事の技術は以下の5つ。 1、モバイルサービス 2、IoTバックエンド 3、APIサービス 4、機械学習 5、Webサービス   強い印象として、「これからはますますアプリが主役だなあ」という点でした。   ますますアプリとインフラの境目がなくなる   基本的に、どのアーキテクチャもインフラはもうアマゾンが提供してくれます、 さあ、みんなコードを書きましょう!というサービスばかり。 インフラっぽいのは、せいぜいElastic Search Serviceぐらいでしょうか。   もう1つの「ニューレガシーなAWSアーキテクチャ」の特集では、 EC2を使ったAPサーバがあったり、ELBで負荷分散の仕組みを構築したりと、 インフラ担当の出番がありますが、 ニューノーマルアーキテクチャの時代になると、 「インフラだけ」やる担当者の出番はなくなりそうな気がします。   このあたり、私は割とインフラ寄りのキャリアを積んできていますので、 今後のスキル形成やキャッチアップを考えると、危機感を感ぜざるを得ません。 もうサーバ立てたんで、あとはアプリチームよろしく、の時代ではないのだなあという印象を深めました。 逆に考えると、インフラはAWSに任せて、サービスを作って価値を生み出す、 楽しい作業に没頭できる時代が来つつあるとも言えます。   ただしニューノーマル、もう少し時間がかかるのでは   AWSの2015年12月期の通期売上高は前年同期比69%増の78億8000万ドル(1ドル=120円換算で約9450億円)、 営業利益は同182%増の18億6300万ドル(同約2230億円)(参照)とのことで、 AWSの勢いは留まることを知らない感じではありますが、 昨今の身近なエンタープライズ系システムの基幹システム刷新の事例を眺めておりますと、 まだまだホスティングに毛の生えたような似非クラウドにAWSがコンペで負けるのを何度も見ております。   要因としては、エンタープライズ系のお客様はオンプレミスにいわば「ハードコード」された 仕組み(Exadataのようなアプライアンス然り、膨大な数のクライアントPC管理然り)をたくさんお持ちですので、 そこも含めて面倒を見てくれる国産ベンダーに、まだまだ強みが残っているようです。   AWSファンとしては悔しい限りですが、「ニューノーマル」が浸透していく潮流はきっと止まらないと思います。 私も、1エンジニアとして、AWSの猛烈なスピードに乗り遅れないよう必死で食らい付き、 お客様に価値を提供し続ける存在でありたいと思いました。   というわけで、良書です。買いましょう。 AWSエキスパート養成読本[Amazon Web Servicesに最適化されたアーキテクチャを手に入れる! ] (Software Design plus) posted with amazlet at 16.03.06 吉田 真吾 今井 智明 大瀧 隆太 松井 基勝 冨永 善視 藤原 吉規 大栗 宗 技術評論社 売り上げランキング: 711 Amazon.co.jpで詳細を見る