VM ImportでWindowsをAWSにインポートした場合のライセンスの考え方

 

VM importコマンドを使ってWindows ServerをオンプレミスからAWSに移行する場合のライセンスの考え方は、クラスメソッドさんのブログに詳しく書いある。

 
が、(あたりまえだが)ブログ記事なんで、一切の保障はない旨の但し書きがしてある。

で、それだと仕事では困るんで、AWSに問い合わせしてVM Import時のCALの考え方を確認した。

 
先ず、AWSのWindowsインスタンスに付属するライセンスは、SPLAとして提供されている。

Microsoft Services Provider License Agreement (SPLA) は、ソフトウェア サービスやアプリケーションをホストしてエンドユーザーに提供する企業のためにご用意しました、マイクロソフト製品のライセンスを取得するプログラムです。 SPLA は、第三者へのホスティングを目的としてマイクロソフト ソフトウェアのライセンス使用権が得られる唯一のマイクロソフトライセンス プログラムです。

めちゃめちゃわかりづらいが、要はAWSがマイクロソフトからライセンスを買っている、そしてユーザはそのライセンスをAWSの利用料金を通じて使うことができる、ということらしい。

WindowsサーバをVM ImportでAWSに持っていくと、デフォルトではライセンスはAWSが持っているSPLAライセンスに置き換わる
よって、Windows ServerのライセンスをAWS用に追加で購入する必要はない。ちなみに、VM Importのオプションで、オンプレミス側で使っているライセンスを使う、という選択もできる。
また、CALもオンプレミス用に購入しているのであれば、そのまま利用できる。

 
なのでクラスメソッドさんのブログ記事に書いてあることは概ね正しいことが確認できたのだが、1点だけ、誤解を招く表現があった。

「Remote Desktop Servicesもライセンスモビリティの対象サービスであるため、RDP CALも追加で購入しなくていい」という表現。
これは、「RDP CALにソフトウェアアシュアランスのオプションが付いていれば」という条件が付く。
ソフトウェアアシュアランスの特典の中に「ソフトウェアアシュアランスによるライセンスモビリティ」というものがあって、これがあることで、RDP CALをAWSに持ち込めることになるようだ。

リモートデスクトップのCALをAWSでも使いたい方は、購入した時にSAを付けていたか、確認された方がよいでしょう。
そして・・念の為断っておくと、この記事は個人のブログ記事なんで、内容の真偽は一切保障できませんのであしからず。

以上、チラ裏レポッス。