Monthly Archives: February 2016

ハートビートに使用できるすべてのDeep Security Managerに接続できません

  Trend Micro Deep Security、 AWSの「IDS・IPSソフトウェアを提供するAPN テクノロジーパートナー」として唯一Webに掲載されているソフトウェアなのですが、 (ユーザー自身による)Web上の情報が少ないですなあ。 シェアないのかね?   AWS環境のEC2にDeep Security Agentを導入し、 Managerと同期させようとしたところ、表題のエラーにぶつかる。 ググっても、要領を得ない情報ばかり。 VPC Peeringを経由した環境なので、 NACLかセキュリティグループの問題かと思ったが、 定義上は問題なさそう・・   こういう時は、落ち着いてエラーメッセージとにらめっこするべし。   イベント「Agent/Appliance有効化の完了」のメッセージを見ると、 イベント: Managerへの接続に失敗しました 説明: URL=dsm://hogehoge:4120/、IP=nilを使用してDeep Security Managerに接続することができません。次のエラーが原因です: とある。 URLがホスト名になっているため、これはもしや名前解決の問題では・・と思い、 エージェント側のOSのhostsにManagerのIPアドレスとホスト名を登録したところ、 エラーが解消した。 よく見るとインストールマニュアルに以下の記述がある。 初期設定では、Deep Security ManagerとRelay有効化済みAgent、Agent/Appliance、およびハイパーバイザの間の通信にDNSホスト名が使用されます。Deep Security Agent/Applianceをインストールするには、各コンピュータがDeep Security ManagerおよびRelay有効化済みAgentのホスト名を解決できる必要があります。そのためには、DNSにDeep Security ManagerコンピュータおよびRelay有効化済みAgentコンピュータのエントリが登録されているか、またはDeep Security Agent/Applianceコンピュータのhostsファイルにエントリが格納されている必要があります。   AWSエキスパート養成読本[Amazon Web Servicesに最適化されたアーキテクチャを手に入れる! ] (Software Design plus) posted with amazlet at 16.02.29 吉田 真吾 今井 智明 大瀧 隆太 松井 基勝 冨永 善視 藤原 吉規 大栗 宗 技術評論社 売り上げランキング: 420 Amazon.co.jpで詳細を見る    

バカは賢くなれるのか? ― 「戦略がすべて」

  帯にやられた感がある。   本書、「戦略がすべて (新潮新書)」は、 「バカは市場で勝ち残れない。」 という、私のような 「今のままで、果たして数年後、自分は市場で生き残っていけるのか」と 漠然とした不安を感じている中堅サラリーマンや、 意識の高い若手ビジネスパーソンをターゲットにした新書ですね。   概要   本書は、著者の瀧本哲史さんが日経プレミアムPLUS等の雑誌で 連載として寄稿されていたエッセイを、 「戦略」というテーマで再編集した新書です。   時事問題を瀧本さんの視点で分析した上で、 問題点(イシュー)をあぶり出し、 そして瀧本さんなりの戦略(案)を提示する、という構成になっています。   時事問題の中には、極端な言説でブログを「炎上」させてオーディエンスを集め、 言説に「ついてこれる」読者を信者的に囲ってしまい、 集金を仕組み化するネット上の炎上ビジネスに言及した章もあります。 完全に、イケダハヤト氏のことですねわかります。 戦略がすべて (新潮新書) posted with amazlet at 16.02.28 瀧本 哲史 新潮社 売り上げランキング: 84 Amazon.co.jpで詳細を見る     さて、前置きが長くなりましたが、 書店で心の琴線に響いた「バカは市場で勝ち残れない」について、 読みながら「じゃあどうすればバカじゃなくなれる(賢くなれる)のか」と考えました。   本書の中では、 「バカでない」状態とは具体的にどのような状態なのか、 明確に述べられてはいません。 (当然です。バカをテーマにした本ではないからです。)   推測ですが、書名である「戦略がすべて」が表すように、 所謂「戦略思考」を駆使し、先ずはイシューを明確にし、 イシューを解決するためのステップを網羅的な観点から分析・洗い出しを行い、 そして着実に行動を起こしていける人材。 これを「バカでない」人材と仮定します。   上記のような人材になるのは、はっきりいって難しいです。 コンビニに行くと、「戦略思考」「ロジカルシンキング」といった 薄い図解本がよく売られていますが、 あんなものを読んだだけで戦略思考ができるようになるとは到底思えませんし、 一方で、分厚いビジネス書を読んだところで同じ結果に終わるでしょう。   トヨタでは、1枚の紙に、相手に伝えるべきポイントを 簡潔明瞭に纏める訓練を、日々の仕事の中で積む、という話を聞いたことがあります。 また、戦略コンサルティングファームでは、若手のアソシエイトやアナリストが 日々チャートを作成し、それを先輩社員に厳しくレビューされながら(詰められながら) 身に着けていく、と理解しています。 戦略思考のようなビジネススキルは、基本的に業務の中でそれが普通に使われている 環境に身を置かなければ、身に着かない、というのが私の持論です。   それでは、俺はいつまでもバカで生き残っていけないのか・・ 絶望的な気分に陥りますが、その解決のヒントは 「6. コンピューターにできる仕事はやめる-編集者の方程式」 にあります。   本章では、コンテンツビジネスにおけるネットメディアの台頭を例に、 今後は「コンピュータにできる仕事しかできない人間は淘汰される」と喝破します。 これは、ダニエル・ピンクが「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代」で言ったことでもあります。 瀧本さんは、「コンピュータにできる仕事しかできない人間は淘汰される」と述べると共に、 これからは 「人の知恵とコンピューターの計算を融合させたハイブリッドモデルが勝利する」 と述べています。 これは、普段からIT、特にクラウド関連のビジネスに携わりながら、 私が感じていることでもあります。 「組み合わせ」が、重要なのです。   つまり、「どうすれば賢くなれるのか」という、私の問い自体が間違っていたのです。   まとめ   これからの時代に生き残っていくためには、 異なるものと異なるものを組み合わせること、 例えば、 ITとリアルのモノを組み合わせること、 人と人を組み合わせること、 異なる業種と業種を組み合わせること、 等、組み合わせと工夫が重要である。 これが、本書を通じて今回学んだことです。 戦略思考のケースブックとしても活用できる本書、興味のある方はぜひお試しください。 戦略がすべて (新潮新書) posted with amazlet at 16.02.28 瀧本 哲史 新潮社 売り上げランキング: […]

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AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトの勉強法

  AWS認定試験ですが、最近仕事を通じて、その必要性が増している感があります。 社内での人材照会の際、「AWS認定の有無」の確認を受けますし、 お客様に提出するAWSインフラ構築案件の提案書にも メンバーのプロフィールとしてAWS認定資格の有無を必ず書かされます。   わたしは資格取得は好きですが、 どちらかというと資格はあくまで資格であり、 実際の仕事の上で技術力を発揮できるかどうかが重要と考えています。 しかし、世間の状況はそうも言っていられない状況のようです。 社内でもAWS認定資格取得者を大幅に増やそうという動きもあるようですので、 「AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト」の学習方法を纏めてみました。   まず試験の概要を知る まずは、試験概要をよく読みましょう。 かなり出題範囲が広いことがよくわかります。 http://media.amazonwebservices.com/jp/training/AWS_certified_solutions_architect_associate_blueprint_11_16_2015_FINAL_JP.pdf   重点的に勉強すべきポイントを絞る 前述の広い出題範囲を漏れなく勉強するのは、かなりの時間を要します。 しかし、受験される方の多くは、会社から急ぎで資格取得を求められている方も少なくないのではないでしょうか? そんな方には、重点的に勉強すべきポイントを絞ることをおすすめします。 私が考える最重要サービスは、 ・Amazon EC2:コンピューティング ・Amazon VPC:仮想ネットワーク ・Amazon S3:ストレージ ・IAM:アカウント認証 ・Auto Scaling:スケーリング ・Elastic Load Balancing:ロードバランサー ・Amazon EBS:ディスク ・Amazon Route 53:DNS ・Amazon CloudFront:コンテンツ配信 ・Amazon RDS:データベースサービス ・Amazon SQS:キューイング ・Amazon SNS:メッセージング です。 絞ってもまだこれだけあるのかと思われるかもしれないですが、 上記のサービスについては座学で知識を身に着けるだけでなく、 実際にManagement ConsoleやAWS CLIを使って動かした方が、 断然合格率は上がると思います。 特に、様々な体験談に書かれていることですが、 VPCは、とにかく手も動かした上で仕様をきちんと理解しておかないと、 絶対に受からないと思います。 それぐらい頻出です。   勉強時に参考にすべきリソース ネット上にはAWSに関する多くの情報が溢れていますが、 絶対にはずせないのが、AWSが公開している「AWS クラウドサービス活用資料集」です。 http://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/ AWSは定期的に「Black belt」というかたちでオンラインセミナーを開催してくれていますが、 そのセミナーで使用された最新の資料が、上記のページに纏めて掲載されています。 AWSはサービスアップデートの頻度が非常に頻繁なため、 Web上の情報もすぐに古くなってしまいます。 上記の「AWS クラウドサービス活用資料集」であれば、米⇒日の翻訳の時間差は 若干あるものの、最新に近いかたちの情報が掲載されていますので、 必ずチェックして、内容理解に努めるべきだと思います。   また、市販の書籍、最近はAWS関連の良書が数多く出版されています。 「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド」も内容が網羅的ですし、 「Amazon Web Services実践入門 (WEB+DB PRESS plus)」も非常に丁寧な説明で良い本なのですが、一冊だけ選べと言われると、私は 「Amazon Web Services クラウドデザインパターン実装ガイド 改訂版」 をおすすめします。 Amazon Web Services クラウドデザインパターン実装ガイド 改訂版 posted with amazlet at 16.02.27 大澤 文孝 日経BP社 売り上げランキング: 143,942 Amazon.co.jpで詳細を見る   […]