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『英語は5歳児の日本語で考えると面白いように話せる!』の正しい使い方

  Kindleで積読してあった 『英語は5歳児の日本語で考えると面白いように話せる!』を読んでみた。 著者の奥村 美里さんの主張はこうだ。 日本人にとってスピーキング上達の一番の障壁は、 会話中に「日本語から英語への直訳」をしようとするからである。 大人になるほど日本語の語彙も増え、 脳内の「自分が言いたいこと」の文章中に出てくる 単語や言い回しも難しくなる。 それを英語に直訳しようとするから、 「言いたいことは思い浮かぶが、英語が出てこない」という事態に陥る。 そこで発想を変えて、 1、自分の言いたい日本語の文章を思い浮かべる ↓ 2、文章を、5歳児がしゃべりそうな簡単な言い回しの日本語に変換 ↓ 3、英語に変換 する訓練をすれば、英語ペラペラへの道が開けてくる、というものである。   うむ。 言いたいことはわかる。 日産自動車社長のカルロス・ゴーンさんのスピーチを聞いたことはありますか? ゴーンさんのスピーチですが、フランス訛りは強いし、 とてもシンプルな英単語の組み合わせを使ってスピーチをされていますが、 立派に通じていますよね?   本書では、 「思春期の子どもは難しいね。」 という文章を、頭から period of adolescence(思春期) という慣用句で直訳するのではなく、 思春期 → 十代 → ティーンエージャー と言い換え、 Teenagers are difficult.(十代の子は難しいね) と、単純に言い換えるメソッドを提唱しています。 これでもニュアンスは十分伝わりますよね?   本書には、上記のような「言い換え」例が167文収録されており、 日本語の難しい方の例文を読んで、 「簡単に言い換えられないか?」と考え、 英文に訳す、というプロセスを瞬間的に繰り返す訓練ができます。 わたしは、以前エントリを書いたオンライン英会話のEFイングリッシュライブの先生から、 「日本語⇒英語の翻訳をやめ、最初から英語で考える訓練をしなさい」 とアドバイスをもらっています。 が、こちとら何十年も日本語中心の生活をしてるんだから、 日本で生活しながらいきなり英語で考えるのは難しい。 そこで、本書のような瞬間英作文の題材を活用して、 瞬間的に英語の文章が頭に浮かぶように訓練するのは、 非常に有効なメソッドだと考えています。 日本語の言い換えの例を知りたい方、ぜひ書店等で手に取ってみて下さい。 英語は5歳児の日本語で考えると面白いように話せる! posted with amazlet at 16.02.14 きこ書房 (2015-08-10)売り上げランキング: 24 Amazon.co.jpで詳細を見る

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通勤英語学習に最適!『英会話ペラペラビジネス100』について押えておくべき3つのこと

  Amazon Kindleで、アルク英会話関連書籍の期間限定セールをやっている。 【期間限定セール】アルク英会話関連書籍 – Amazon.co.jp: 電子書籍 Kindle本 いずれも英会話教材のベストセラー作家スティーブ・ソレイシィの著作なのだが、なんといってもおすすめなのが『[音声DL付]英会話ペラペラビジネス100 スティーブ・ソレイシィ シリーズ』だ。 わたしも、毎日通勤の電車の中で、本書を活用して英語の”コツコツ勉強”をしているのだが、本書を活用する上での3つのポイントを紹介したい。 ベースになっている考え方は、以前書いた「iPadで学ぶ英語学習法」を踏襲している。   1、電子化しよう なにをおいても先ずは電子化(自炊するか、電子書籍を購入)すべし。 電子化により、いつでもどこでも、iPhoneやAndroid等のスマホで1~2ページ、サッと参照することができる。 この手軽さが、コツコツ学習において何よりも重要なのだ。   2、全ページ読もうとしない 本書は、基本的に以下のような短いダイアログ(SHORT RALLY)を掲載したページと、 ダイアログの解説と重要フレーズの応用例のページがセットになっている。 わたしの場合、毎日のコツコツ勉強で読むのは最初の短いダイアログのページだけだ。 解説と応用例のページは捨てる。 ついつい欲張って解説も読み、応用例のフレーズも暗記せねばとがんばってしまいがちだが、それではいつか疲れて嫌になってしまう。 短いダイアログの日本語を読み、頭の中でサッと瞬間的に英訳する。 これを繰り返す。 対話形式なので、例文のフレーズがずらずらと羅列された英会話本よりも、ずっと頭に定着しやすい。   3、1日1ページ、30秒でもいい とにかく、「欲張らない」。 1日1ページでもいいので、日本語を読み、瞬間英作文をする。 30秒で終わる。 これを毎日続ける。 もちろん、調子のいいときは何ページも先に進めて問題ない。 慣れてくると、5~10ページぐらい一気に進むようになる。 ここでも大事なのは、解説と応用例のページは捨てることだ。 本書に書かれている100のダイアログが、スラスラと声に出して話せるまでコツコツ続けることが肝心。   で、飽きっぽいわたしの場合、1冊だけだとだんだん物足りなくなってくるので、『DUO 3.0』とかを電子化したものを併用している。 この場合も、個々の単語の意味や解説を熟読するようなことはせず、日本語の例文を一文読み、それを瞬間英訳する、ということを繰り返す。     英語のいらない日本での日常生活ですが、色々と工夫して、コツコツ勉強を続けていきたいものですね! [音声DL付]英会話ペラペラビジネス100 スティーブ・ソレイシィ シリーズ posted with amazlet at 15.04.03 アルク (2014-10-10)売り上げランキング: 566 Amazon.co.jpで詳細を見る   DUO 3.0 posted with amazlet at 15.04.03 鈴木 陽一 アイシーピー 売り上げランキング: 25 Amazon.co.jpで詳細を見る

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iPhoneでの英語の勉強には、「パーフェクトビジネス英会話」がおすすめ

  以前、「iPadで学ぶ英語学習法」というエントリを書いた。 相変わらず、英会話の勉強は継続している。2年前からとあるオンライン英会話スクールに入会しており、月2回のプライベートレッスン、海外出張等の前には集中的にグループレッスンを受講する等、日本にいながらにして英語を話す機会は設けるように気をつけている。 しかし、それだけでは十分ではない。 英会話レッスンのようなアウトプットの機会に備えて、日常的に英語のインプットを欠かさないことが非常に重要であると考えている。 英語のインプットにタブレット、スマートフォンが有用なのは、以前のエントリに書いた通り。 しかし、iPadは常時持ち歩くのにはちと重いと感じるようになったため、最近は専ら、主に通勤の時間に、iPhoneを活用して勉強している。 iPhoneであれば常時身に着けていても負担にならず、満員電車の中でも(周囲に気を配りながらであれば)タッチパネルをみることもできるし、トイレ休憩の5分の間でもアプリを起動することが可能だ。 iPhoneを使った勉強の方針、やり方は、基本的にiPadの時と変わらない。村上 憲郎さんの『村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける』の内容をベースにしているが、その中でも特に「聴く」と「話す」の訓練を行う。 通勤時間帯に行っている具体的な勉強方法は、iPhoneのPodcastでBBCやCNNのニュースを聞きながら、英会話の本を1ページだけさっと読む、というもの。 この、「1ページだけ」「さっと」というところがキモで、毎日インプットを続ける上でのハードルを下げるのに有効だ。 「毎日5ページ」等の(私にとっては極めて高い)目標を立ててしまうと、だんだんめんどくさくなって止めてしまう(当社比)。 毎日のインプット量は少なくとも、長期間継続できる量を選んだ方が、長期的に見ればプラスだ。 読み方にもポイントがある。 漫然と読むだけではダメで、「日本語の文章を読み取り、それを頭の中で瞬間的に英文に翻訳する」という読み方をする必要がある。 例えば、 先ずは以下の日本語の短文を読み取り、 それでは最終段階として、双方が来週の木曜日までに草案を検討することになります。 それを頭の中で、瞬時に英文に翻訳する。 So, the final step for both of us is to examine the draft before we meet next Thursday. これをパパッとやる。 当然、頭の中で翻訳するだけでなく、実際に発声する方がよいのは言うまでもない。 だが、電車の中でぶつぶつやるのは、周りの乗客にとって非常に迷惑だ(たまに、ほんとにやってる乗客がいる)。 理想を言えば、英語で聞き取り、頭の中で英語で考え、英語で発声する、が望ましい。が、日本で生まれ育った大人がそれをやるのは、非常にハードルが高いと言わざるを得ない。それよりも、脳内での日本語から英語への変換の速度を上げる方が、現実的だと私は思う。 なお、英語の脳内翻訳の教材について、お気に入りの英会話本は、『